統合失調症の妻と子供たちが僕に教えてくれた事。

ある日妻が統合失調症になりました。初めての陽性反応から入院、退院してから現在までの事を少しずつ綴っていきたいと思います。同じ疾病を抱えた人やその人を支える家族の方へ少しでも情報提供になればと思います。

当たり前。

みかちゃんが入院して以来、家事と育児を僕がやっている。というかよくよく考えてみればそもそも全てをみかちゃんにやってもらっていたという事自体がおかしかった。

 

みかちゃんも当時は仕事をしていた。

僕は当時僕なりに食事を作ったり洗濯物を取り込んだり子供と遊んだりしていた。

 

今思えば本当に恥ずかしいし申し訳ない。

家事と育児はそんなもんじゃない、僕の気分やタイミングで料理を作ったり気が付いた時だけ洗濯物を取り込んだり、時間が空いた時だけ子供と遊んだりしていただけだったと反省した。

 

僕の中では当時自分は割と家事や育児をやっている方だ、日曜日の朝ごはんは自分が作っているし位の感覚でいた。

仕事+若手の青年経済人が集まる会みたいなものに所属している為毎日夜は遅いし、土日も祝日も仕事やそれらの団体の活動に参加していた。

 

もちろんいるときは子供達とお風呂に入ったり、ご飯を食べたりするけど寝かしつけはしないというか出来なかった、というかやらなかった。

 

みかちゃん統合失調症になって家事や育児の大変さはもちろん、父親が家事と育児にもっともっと参加するべきというか参加するのが当然と考えが変わった。

 

今まではなんやかんやでお母さんが家事と育児をするのが当たり前で家にとっても子供にとってもなんとなくそれがいいしベストだという風に考えていた。

 

そのおかげで、どんどんみかちゃんは疲弊してストレスも溜まりそれが爆発したのかもしれない。

 

専業主婦の人はいいよね、みたいな事があるかもしれないがそれはとんでもない話だ、仕事は自分のペースで出来るし、自分のやり方や進め方である程度コントロールできるが家事や育児を両方こなすには自分のペースでいかない時がある。

 

全てが子供中心なのだ。当たり前の話すぎて恥ずかしいが、やりたい、やらないかんと思った事があっても簡単に子供の都合でそれらが出来なかったりする。

そしてやらなければならない事が出来なかったことで自分を責めたり、なんでやってないんと旦那さんに言われたりする、みたいな事が毎日あるんだと思う。

 

そうなるとだんだん夫婦の信頼関係とかが削られてくるんだと思う。

もしかしたら我が家もそんな感じだったのかもしれない。

 

みかちゃんに限界がきてSOSを出してきた結果なのかもしれない。

 

僕は今家事と育児を全てやっているが、これらは凄い事では無く当たり前の事だと思う。だって僕の大切な家族だし子供達だから。

 

仕事の代わりはいくらでもあるが、夫やお父さんの代わりは僕以外いない。

 

家事や育児から学ぶことも沢山ある。

 

そんな当たり前の事をみかちゃんが教えてくれたのだと思う。