義理母とコロッケ
僕はもともと料理が得意というかまぁまぁ好きで結婚してからも休みの日だったり気が向いたりした時には僕が料理を作っていた、特に得意料理もなく色々な料理を作ることが出来た。
料理をするようになったのは大学生の時で、ばぁちゃんにこれからの男の子は料理もできんかったらモテないよと言われてそのままそうなんや、じゃあやってみよってことで料理をスタートした。
初めて作ったのはきんぴらごぼう。
何も見ずにイメージで作った。
いつもは大学生の1人暮らしなのでスーパーに行っても冷凍食品やラーメン、食材は買っても卵くらいだった。
その時はごぼうと人参を買った。
そして家に帰った時に気づいた。
ごぼうと人参どうやって食べるんやろ、これがどうなったらきんぴらに変わるのだろう。
訳も分からず、なんとなく皮を向いて、それっぽく切ってそこからどうすればいいのか分からずとりあえずお湯を沸かして
ごぼうと人参を入れて、醤油を入れて煮た。
これが初めての料理だった。
味は想像のとおりたべれたものでは無かった。
ここからバイトで弁当屋さんに行くようになって、野菜を包丁で切るのが上手くなり、玉ねぎのスライスとかかなりのスピードで出来るようになった。
少しずつ料理を作っていたらいつの間にか色々と作れるようになった。
自分で料理を考えるのもとても楽しい。
そして、今はお家の料理を全て僕が作っている。
あの時ばあちゃんが言ってくれた一言がこんなに役に立つなんて思いもしなかった。
ばぁちゃんありがとね!!
我が家の晩御飯は基本的には僕が全て作っている。
週に1回か2回くらいはみかちゃんが実家で義理母さんが作ったおかずを持って帰ってくれる。
その中でも僕は義理母さんの作ったコロッケが本当に大好きで、もう好きすぎてたまらない。
何個でも食べたいし、毎日食べたい。
そのコロッケはみかちゃんからすると特に特徴のないコロッケのようだけど僕からすると、義理母が作った料理だな
ってのをとっても感じるコロッケだ。
義理母はいつも後ろに隠れていて、控えめで、優しくて、見守ってくれている感じ。
コロッケも味は優しくて、衣も控えめで、サイズも揚げ方も本当にちょうどいい感じ。
僕はもともとコロッケが大好きだけど、義理母のコロッケが1番大好き。
いつも義理母にコロッケ美味しいよ!最高やでって言いたいけど、いつも言うのを忘れちゃう。
今度こそ忘れずに言いたいと思う。
コロッケ食べたいな〜