統合失調症の妻と子供たちが僕に教えてくれた事。

ある日妻が統合失調症になりました。初めての陽性反応から入院、退院してから現在までの事を少しずつ綴っていきたいと思います。同じ疾病を抱えた人やその人を支える家族の方へ少しでも情報提供になればと思います。

誕生日の意味

先日娘が3歳になりました。

 

娘ちゃんは1歳半の時にミカちゃんの統合失調症が発症した為、ある日突然授乳が無くなり、授乳がなくなると同時にお母さんが2ヶ月位いないという状況を経験しました。

 

当時の僕は子供の寝かしつけもした事ないし、ご飯も作ることはあってもあげることはあまりしていなかったのでとても大変でした。

 

いつも授乳しながら寝かしつけをしていたので僕ができることは抱っこくらいかなと寝るまでずっと抱っこしながらトントンして、夜泣きの時も同じように抱っこしてトントンしての繰り返しでした。

 

検診も予防接種も全部一緒に行ったし、保育園の慣らし保育から送り迎えからお弁当作って一緒に遠足行ったりもしました。

 

今では当時の事を振り返ると大変だったけど僕の人生にとってこれほど有意義な時間はなかったのかなと思うくらいの経験をする事が出来ました。

 

子供達と過ごす時間は本当にかけがえの無いものだし、今しかできないし、本当に貴重な時間。

 

娘ちゃんに関しては当時のおかげか、今もずっと僕にベッタリです。

 

お風呂も寝るのも全部とーちゃん!!

 

寝るときは「とーちゃん、トントンして!」と言ってきます。

 

 

とても可愛いです。

 

そして誕生日当日は朝からホットケーキでアンパンマンを作ってあげました。

 

その後買い物へと行ったのですが、お誕生日プレゼントのおもちゃとは別に可愛い服を買おうと子供服屋さんに行きました。

 

そのお店のオーナーは僕の高校の時の友人で僕のお気に入りのお店。

 

オーナーは僕とは真逆のおっとりしていて優しくてふんわりした雰囲気の人柄。

子供が大好きなのでお店に来る子供達とももちろん仲良くて子供の名前も完璧に覚えている。

 

僕には無いものをたくさん持っているので僕はずっと彼の事を尊敬している。

 

仕事でも税理士さんを紹介したりと付き合いもあったりする。

 

そんな彼と一緒に娘の服を選んで、息子ともいっぱい遊んでもらって楽しい時間を過ごした。

 

そしてお会計を済ませた時に彼はこう言ってくれた。

 

「娘ちゃん3歳のお誕生日おめでとう、今日は大切な日だからスペシャルなプレゼント」と言って飴をいっぱいくれた。

 

「息子くんいつも娘ちゃんと仲良くしてくれてありがとう、お兄ちゃんになって3年間本当にありがとう」と言って大量の飴を息子にプレゼントしてくれた。

 

 

この時僕は嬉しくて感動して涙が溢れそうになった。

 

娘の誕生日は息子がお兄ちゃんになった日でもあるんだと。

 

もちろん僕とミカちゃんが親になった記念日でもあるなと。

 

誕生日って1人のものでは無い。

 

1人が産まれることによって周りの人にとっても記念日になるんだと気づかせてくれた友人に感謝。

 

 

その日の夜、寝る前に息子と娘とミカちゃんに誕生日の話とありがとうと伝えておやすみした。

 

誕生日ってやっぱり特別な日だね。