統合失調症の妻と子供たちが僕に教えてくれた事。

ある日妻が統合失調症になりました。初めての陽性反応から入院、退院してから現在までの事を少しずつ綴っていきたいと思います。同じ疾病を抱えた人やその人を支える家族の方へ少しでも情報提供になればと思います。

日常生活に戻る。

日常生活。

みかちゃんのいない日常生活が戻った。

 

恥ずかしいことに僕は二人の子供を寝かしつけたことなど一度も無かった。

長女においてはある日突然授乳が無くなった。いつもみかちゃんが授乳して寝かして他ので長女の寝かしつけについては本当に心配だった。

 

みかちゃんが入院した翌朝、長男が幼稚園に行きたくないと言い出した、かぁちゃんも頑張ってるから頑張ってと言い聞かせ連れて行く。行ってしまえば元気に登園していた。

 

午前中にみかちゃんの会社へ行き、健康保険証の事や今後どのようにすればいいのか話を聞きに行った。みかちゃんが行っていた通り、同僚のAさんやBさんは丁寧に教えてくれた。健康保険書は今月中に出来上がるとの事。また、年次休暇や傷病手当の話を聞かせてくれた。みかちゃんが悩んでいる人間関係のことも少しだけ話を聞くことができた。

また、会社の方向性なども。みかちゃんが言っていた通り、業務は忙しいものと認識できた。みかちゃんは本当に頑張っていたんだと思う。みかちゃんのことを話すと涙が止まらなかった。みかちゃんの会社を出た後も泣いた。昨日から何もしていないときでもずっと涙が止まらない。

 

その後、病院へ提出書類や印鑑を持って行った。ついでに看護師の方に昨晩から今までのみかちゃんの様子を聞くことができた。睡眠時間は約二時間。昨日よりかは落ち着いているが、個室への移動は見送られた。その後、会社提出の診断書の依頼をした。担当ドクターが話を聞かせてくれるとの事だったので、ドクターを個室で待ち、話を聞いた。隣の部屋ではみかちゃんがいると思うと会いたくて堪らなかったが、ドクターとの話の中で、睡眠時間が全く取れていない現状の中で、家族が会うことはあまりお勧めできないと言われ、週明けまで面会はやめておいた方がいいと言われた。本当に辛かった。ミカちゃんに会いたい。会って抱きしめたい。子供達の話をしたい。だが、ドクターの話を聞くとやはり会うべきではないと思った。勝手に一晩病院で寝れば翌朝には治っているのではないかと思っていた自分がいた。

 

みかちゃんに必要なのは睡眠。薬の力を借りてでも睡眠をとってほしい。あんなに寝ることが大好きだったみかちゃんが寝れないなんて本当に信じられない。まだ現実として受け止めることができない。外来の受付前の駐車場を通ると昨日のみかちゃんの様子を思い出し涙が止まらない。ここを通るたびに泣いている。昼過ぎから長男のお迎え。

 

みかちゃんのママ友が本当に親切にしてくれる。長男が幼稚園に行きだしてたった一年でみかちゃんが信頼を得てくれたおかげだと思う。ママ友だけではなく、みかちゃんの友達は本当に精神的に助けてくれている。俺の大好きなみかちゃんは本当に素敵な人だ、そんなみかちゃんと結婚できて本当に幸せだと思う。幼稚園にお迎えに行き、先生から長男の様子を伺ったがいちとは変わりなく元気に過ごしたと聞き、安心した。

 

今日はアパートでみんなでご飯を食べようというと、長男はかぁちゃんがいないからみんなではないと言った。長男は本当に賢いと思った。その後かぁちゃんいないけど、アパートがかぁちゃんの代わりやねと言ってくれた。幼稚園でひとしきり遊んでその後買い物へ行った。夕方再度病院へ行き、荷物を届け、看護師の方へヒアリング、お昼は半分食べたらしい。いろいろな人に話しかけいろいろな会話をしているみたいだ。みかちゃんはやはり睡眠が取れておらず冷静さに欠けていると思った。早くゆっくりと睡眠をとって欲しい。

 

みかちゃんの着替えを持って帰った。袋にみかちゃんが文字を書いていた、手紙も入っていた。みかちゃんの字を見るだけで嬉しいし涙が出る。返事を書きたいし写真も持って行きたいが今はそうすべきではない。俺の日記もいつかみかちゃんが落ち着いた時に見て欲しいと思った。
晩御飯のカレーはぼちぼち、長女の方がよく食べた。長女ちゃん上手に薬を飲んだ。
子供達は食後、風呂に入り、歯磨きして、ベッドででんぐり返し大会、絵本読み聞かせののち寝かせることができた。良かった。