統合失調症の妻と子供たちが僕に教えてくれた事。

ある日妻が統合失調症になりました。初めての陽性反応から入院、退院してから現在までの事を少しずつ綴っていきたいと思います。同じ疾病を抱えた人やその人を支える家族の方へ少しでも情報提供になればと思います。

かけがえのない10年

みかちゃん退院してからも特に生活が変わることはなく、家事や育児を全て僕が行いみかちゃんは極力休んでもらうようにしている。

 

この話をするとほとんどの人が凄いね。頑張っているね。自分なら無理。とよく言われる。

 

が、世の中の奥様たちは全て当たり前のようにこれらをこなしている。

みかちゃん統合失調症になってから家事や育児の大変さや、それらの悩みを相談された時に僕は最悪な受け答えをしていたとすごく反省した。

家にいる時には、子供と積極的に遊んだり、食事を作ったりしていて自分の中では割と育児と家事をやっているつもりだったがそれはまさにつもりだった。

 

むしろ迷惑だったのかもしれない。

僕のタイミング、僕の気持ち次第で家事や育児を行うことは当然全てを行なっているみかちゃんからは助かる事もあったかもしれないが、ルーティーンやペースを乱す結果となっていた事も多々あるように感じる。

これらは自分が全ての家事と育児をやってみて初めて知ることが出来た。

子供と過ごす時間が以前に比べて世の中のお母さん達と同じくらいになっている今、子供と過ごす時間の貴重さに気づく事も出来た。

 

子供が生まれて、大人になるまで子供と過ごす時間は限られている。

僕が子供の頃の事を考えるとほんと10年くらいだと思う。

 

この10年を本当に大切にしたいと思う。

僕とみかちゃんにとってかけがえのない10年になると思う。

そんなことに気づくことが出来て本当に良かったと心から思う。