統合失調症の妻と子供たちが僕に教えてくれた事。

ある日妻が統合失調症になりました。初めての陽性反応から入院、退院してから現在までの事を少しずつ綴っていきたいと思います。同じ疾病を抱えた人やその人を支える家族の方へ少しでも情報提供になればと思います。

衝撃。

先日の家族会の話だが、僕の現在の生活をガラリと変えてくれたのはこの家族会がきっかけだった。

 

みかちゃん統合失調症になった時、病院で薬剤師のお客さんに会って話を聞いた時、そしてこの家族会での話を聞いた時。

この3回の出会いで僕の人生というか色々なものが変化した。

 

みかちゃん統合失調症になったときはまさに青天の霹靂の様な感じ、なぜみかちゃんがこんな風になったんだ。現実なのか夢なのか全く分からない日々を過ごしていた。

陽性反応により、普段のみかちゃんとは全くの別人だった事を現実として受け止めることが出来ない日々を過ごしていた。毎日泣いていた。

 

そんな時に出会ったのが病院で働きながらも自身でも会社の経営を行っている薬剤師の先生。この先生は実は僕の仕事のお客さんだった。

もちろん、みかちゃんが入院した時に真っ先に思い浮かび、相談しようと思ったがそのときは現状を受け止めることが出来ず、なんだか自分の嫁がこんな風になったと人に言う事も相談することも出来なかったので連絡を避けていた。

 

そんな彼とは病院でばったり出会った。

あまりにも突然の出会いでビックリしたが、瞬時に現状の話を聞いてもらおうと思った。彼は僕の税理士さんからの紹介で知り合い、年下にも関わらずいかにも仕事ができて前向きな人で僕も凄く尊敬している人物の1人だった。

彼にみかちゃんの事を相談した。しかも号泣しながら。

 

すると彼は統合失調症について色々な事を教えてくれた。

必ず良くなるし退院も出来る。

100人に1人がなるし何も珍しいことではないと言う事。

普通に生活している人が知らないだけで、世の中には沢山患者さんがいるといった事。

普段の生活での注意点や心構えなど本当に忙しい中突然の再会にも関わらず色々と教えてくれた。

そんな彼のおかげで心が少し楽になったのを今でも覚えている。

その日から何をしていても自然と出ていた涙が少しずつ止まっていった。

 

そして最後に前回の家族会での情報共有で僕は目が覚めた。

それはある家族の話。

その人は僕は初めて見るご家族の方で女性の方の話。

 

私の息子が統合失調症に数年前になりました。

発症して入院して、無事退院して経過はとても順調で、その後無事に結婚して子供も産まれました。

何事もなく平穏な毎日を6年間過ごしていました。

 

そんな平穏な日々から急転して、年明けから急に陽性反応が出ました。

そして、現在入院中です。

最近一時帰宅をしましたが、様子が変でいつもそわそわしていて1人で生活することが出来ません。

 

そんな話だった。

僕はこの時にかなりの衝撃を受けた。

6年間何もなくて普通に生活し社会復帰もしていたのにそんな事もあるんだと。

 

冷静に統合失調症の事を考えれば当たり前だが、なんせ僕にはかなりの衝撃だった。

 

みかちゃんにもまたそんな時が来るかもしれないと考えた。