統合失調症の妻と子供たちが僕に教えてくれた事。

ある日妻が統合失調症になりました。初めての陽性反応から入院、退院してから現在までの事を少しずつ綴っていきたいと思います。同じ疾病を抱えた人やその人を支える家族の方へ少しでも情報提供になればと思います。

長所で尊敬され、短所で愛される。

最近のみかちゃんはとても回復していきていると思う。

 

朝に関しても退院当初に比べると全然良くなってきた。

 

起きるのは辛そうだが以前よりも声をかけてから起きてくるまでのスピードも速くなってきたし、そもそも健康な人だって中々起きない人は沢山いる。

 

何より家事や育児が少しずつ出来るようになった。

掃除機をかけてくれたり、お茶を作ってくれたり、洗濯をたたんでくれたり。

 

子供達と遊ぶ時間も以前に比べると本当に増えたと思う。

 

 

恐らくみかちゃん統合失調症で入院していたと思ったり感じたりする人はほぼいないであろうと言うくらいの回復っぷりだと思う。

 

とても嬉しい事だ!

でもやっぱり油断はできないと思う。

 

こうやって良くなっていくと共に、どこかでストレスを抱えていないかなと不安になる。もしかしたら、家事や育児が少しずつ出来るようになったからと僕がそれらをみかちゃんに任せすぎてそれがまたストレスになって、、、、とか考えたりする。

 

 

まぁ考えてもしょうがないけどね!

起きてもいない事にいちいち恐れない。

今を生きる。

今を楽しむ。

 

やっぱりこれに尽きると思う。

 

人間っていつも最悪の事態を予想して勝手にネガティブになるらしい。

僕にもそんな経験が沢山ある。

 

もしみかちゃんが死んだらどうしよう、事故にあったらどうしようとかこれらは最悪な事態が起こった時の為に脳が勝手に行なっている練習みたいなものらしい。

 

そういった知識を勉強する事で勝手に脳が考えた事に対して客観的に見る事が出来るようになった。

 

これらの知識は僕にとって、僕の人生にとってとてもプラスでそんな知識を得る事が出来たのはみかちゃん統合失調症になったからだ。

 

そう、勉強を始めた当初は忘れないようにと毎日アイフォンのメモにその日気になった事をメモしていた。

 

それらを改めて読んでみてとても気に入った文章があった。

 

人は長所で尊敬され、短所で愛される。

 

この言葉がとても気に入っていて、この言葉のまま生きていくと自分の短所も大切だと思えるような気がする。

 

自分のダメなところも受け入れれるような気がする。

 

そう、数ヶ月前に入社して間もない新人君の顔を見ると今にも死にそうな、絶望的な顔をしていた。確かに数字はあまり出ていなくて僕は大丈夫かな?と気になった。

 

ミーティングの時に彼が前に出て発表する機会があったのだが、一度も目が会う事がなくて彼の視線はずっと床に向いたまま。

 

僕はすごく心配になって、その日会社を出る時に話しかけた。

 

ちなみに彼に話しかけたのは初めてだった。

1年間に2人くらい新人の人が入社してくるが僕は新人の人と話すことは全くなかった。興味がなかった。自分の事で精一杯で話かける余裕などない感じ。

 

だから僕は後輩には怖そうって思われている存在だったのかもしれない。

 

話は戻り彼に元気?と声をかけた。

彼は僕が話しかけてきた事に驚いた感じだった。

 

少し間をおいて、元気ではないです、結果も出なくて死にそうです。みたいなことを言った。

 

僕はそうか、結果が出てないのはいいとしてその事で自分を責めたりしてない?と聞いた。

 

そうするとめちゃくちゃ責めてます、毎日自分を責めています、情けなくて。

 

そんな感じで彼は泣きそうな顔をしていた。

 

僕はどんな事があっても自分を責めたらいかんで、自分を責めることで自分で自分をさらに辛くしてるんやで、だから自分を責めるな、自分で自分を褒めてあげて。

プレゼンが上手くいかなくても、プレゼンが上手くいかなくなったからといって自分がダメだと思ったらいかんよ、プレゼンは上手くいかなかったけど、それに挑戦した自分はよく頑張ったって思えばいい。

 

起こった結果と自分を直接結びつけるのをやめたほうがいいよ。

よく頑張っているよ。大丈夫やから。

 

そう声をかけた。

 

彼は泣きそうな顔でありがとうございますっていっていた。

 

そんな彼が最近少しずつ調子が上がってきているような気がする。

 

少し安心。

 

なんだか思いついた事をダラダラと書いた感じだけどこれはこれでいいよね!笑